北京(北京首都空港)でおよそ5時間半のトランジットをしたので、流れと空港の現状をまとめておく。中国のような国は、とりわけ状況の移り変わりが早く、2023年5月17日時点での話でしかないが、情報が少ないので誰かの役に立つかもしれない。
旅程
ソウル/仁川から北京/首都、北京/首都から台北/桃園の飛行機をトランジットした。北京首都空港での滞在はおよそ5時間半。10時間ほど滞在時間がある便も選べたのだが、Twitterで検索した情報から、24時間以内の乗り継ぎだと入国させてもらえないらしいと知っていたので、短い乗り継ぎにした。ちなみに成田から仁川も同じ航空券で取ってあり、仁川での滞在も24時間以内だった。
北京首都空港での手続き
降機して出口/Transferのサインに向かって歩いていくと、検疫が現れる。
しかし24時間以内の乗り継ぎの際は検疫や指紋登録の必要はなく、そばにある24時間以内乗り継ぎ客用のゲートを通ればよい。ゲートで自動改札に航空券をかざし、中にいる人に旅券と航空券の確認を受けると、保安検査を通って出発エリアに出られる。保安検査が必要なので、ペットボトル飲料などを持っていても廃棄する必要がある。
私は試していないので確かではないが、24時間を超えるトランジットの場合は、検疫を通って入国する必要がある。144時間以内ならトランジットビザの免除が受けられるはずである。中国の税関アプリで健康申告が必要なので、事前にしておくとスムーズだと思う。
なお私は出発地の成田で、「中国では入国が必須なので健康申告をするまで乗せない」と搭乗口でアシアナ職員に言われ、登録を行ったため仁川行きの飛行機に乗るのに時間がかかった。しかしそれは予想通り間違いであり、24時間以内なら必要ないのが事実である。そう指摘したところで、こちらの情報ではそうなっているのでやってくださいとしか言われないのだが...
北京首都空港(第3ターミナル)の現状
北京首都空港では第2ターミナルをスカイチームが、第3ターミナルをワンワールドとスターアライアンスが主に利用している。第3ターミナルは中国最大のエアチャイナの拠点である。のだが、この空港、ほんとうに店が営業していない。中国の国際線の再開は未だまばらのようである。
数多い免税店やブランドショップも、営業中なのは2店舗の免税店とエルメスとブルガリだけ。飲食店は、ケンタッキーとスタバだけ開いていた。
自販機は何台かあった。ラウンジは、エアチャイナとエミレーツが開いていそうだった。ベンチは人の数に対して潤沢にあり、ところどころで横になっている人もいた。自分も試しに寝てみたが、結構寝やすいベンチであった(ベンチ泊歴:羽田・中部・関空)。
食事をしたい人は、短い営業時間のケンタッキーに行くか、エアチャイナのラウンジを利用することになる。ラウンジについては後述するが、プライオリティパスを利用できるので、持ってない人は作っておくとだいぶ快適になると思われる。 Wi-Fiは空港内に飛んでいて、ところどころにある機械でパスポートをスキャンすると個人個人にIDとパスワードが発行されるので、接続後のログインで打ち込むと使用できる。ただし中国なので、そのままではGoogleやTwitterなどは接続できない。
エアチャイナラウンジ
エアチャイナビジネスクラスラウンジはおそらく現在休業中で、ファーストクラスラウンジは、スターアライアンス加盟航空会社および提携航空会社の上級クラス利用者と上級会員が利用できる。また、プライオリティパスも利用可能である。今回自分は、北京から台北がビジネスクラスだったので航空券の提示で利用できた。
ラウンジ内の飲食は、コロナ前には戻っていないものの、セルフサービスで好きな量を取ることができる。飲み物は、コーラやシュウェップスなどのソフドリ、コーヒーマシーン、ワイン、青島ビール、燕京ビール、中国茶、王老古などまあまあある。
コンセントの数は人の数に対しては十分にあるので、充電には困らなかった。
シャワー室も用意がある。ラウンジの受付に行って使いたい旨を伝えると、搭乗券と引き換えに使わせてもらえる。脱衣所が狭いのでシャワーを浴びたあとは暑かったが、シャワー室はちゃんと清掃されており、シャンプー・ボディーソープも小さい容器で用意されている。
ファーストラウンジといえるほどのレベルではないのだが、食事もできてゆっくり椅子にも座れてコンセントも使えるのだから、ここにいれば数時間のトランジットは全く苦にはならないだろう。
まとめ
プライオリティパスある方がいいよ。24時間以内なら健康申告も陰性証明もいらないよ。